組織を変えたければ現状維持バイアスを理解しろ

こんにちは、今日も元気に学んでいきましょう。

スタンフォード式リーダーシップ(サンマーク出版)からリーダーシップについて続き

今日は「現状維持バイアス」についてです。
現状維持バイアスとは、簡単に言えば「人は新しい選択肢を回避する傾向がある」ということです。
例えば、市長選挙の際に、現職の市長と、新しい候補者が争った場合、政治にあまり興味のない人の多くは現職に投票する傾向があります。
あ、そもそも政治に興味ない人は投票所に行かないか笑
でも、これって過去に身内が選挙に立候補して、ギリギリ負けた経験がある僕からすると、すごくわかるんですよね。
なんで現職なんだよ。どう考えても政策が時代について行けてないし、そもそもヨボヨボで、いつ死んでもおかしくないだろ。って感じでしたからねー笑

そして現状維持バイアスが面白いのは、選択肢が多いほど、そして、失敗したくない時ほど強く働く傾向にあることです。

新築の家を建てる人が、色々なハウスメーカーや地域の工務店、輸入住宅メーカーなどを検討して迷った挙句、実家が建てた大手ハウスメーカーを選んでしまう。という状況と似ています。
ちなみに僕は、現在新居を計画中です。新居では僕の実家のハウスメーカーとは違う、地域の工務店を選びましたが、それは妻の実家がそこで建てたからです。
家選びは大金を払うので絶対失敗したくありません。そう思う僕にも現状維持バイアスがかかっていたんですね。

ちなみに人が変化を嫌うことが悪いと言っているわけじゃありません。
安定を求めるのは人間の本能で、文明が発達する以前は、「今日も天敵に襲われず、嵐に見舞われず生き延びれた」ことが大切だったからです。

でもこの本能は変化が激しい現代では逆に弱みとなり、組織を変えたければ、「人は変化を嫌う生き物」ということを理解しなければ失敗してしまう可能性が高いです。
そして、リーダーの大切な役割に、「チームを変化させる」ことがあります。

この変化を嫌う人間の本能をどう乗り越えるか?

このことを次回以降紹介したいと思います。