組織を変えるにはあなたがリーダーになれ
こんにちは、今日も元気に学んでいきましょう。
「スタンフォード式最高のリーダーシップ」(サンマーク出版)の続きです。
現在、コロナで世界中が文字通りひっくり返りそうな世の中で、あらゆる組織が変化を求められています。
そのことはおそらく全員が分かっているけれど、いざ変えるとなると変え方がわからない。
在宅勤務の人からしたらもはや「管理職の人役にたってる?」という疑問も浮かびますよね。
時代の変化についていけない人が淘汰されてしまうのはある程度しょうがない部分もあるけど、できればみんなが淘汰されることなく乗り切りたいですよね。
そのためには、変化できないおじさん上司や、おつぼねおばさんも巻き込んで組織を変えていく必要があるんです。
そのために必要なこと・・・それはズバリ「あなたがリーダーになること」です。
リーダーは役職では決まりません。その人間の覚悟と人間力で決まります。
私は広島で防災に携わる仕事をしていますが、2018年7月、広島で大規模な土砂災害が発生し、その災害では237名の方が亡くなりました。西日本豪雨災害です。
私はその時初動から人命救助の終息まで、1カ月以上も現場の最前線で救助活動に携わりましたが、人間はまさにピンチの時こそ本当のリーダーシップが発揮されます。
いつも偉そうなことを言っている現場の責任者は使いものになりませんでした。
というのも、大事なことをほとんど何も決めることができなかったのです。というより、判断することから明らかに逃げていたように見えました。
そのかわり、責任者を補佐していた別の上司が実質のリーダーとなり、現場を回しました。
補佐が不在の時は私がリーダー役を代行することもありました。
このときの責任者と補佐の決定的な違いは「覚悟」だけでした。
大災害の際は想定外のことが連続で起こります。
誰も経験したことない状況が次から次へとやってきます。
自分が判断し決定したことが正解はどうかは誰にもわかりません。つまり、1つの判断にものすごいプレッシャーがかかるのです。
責任者が逃げ出したい気持ちになるものわかります。しかし災害は責任者の覚悟が決まるのを待ってはくれません。
そしてそんな責任者を誰も頼りにしません。
みんな補佐をリーダーとみなし、補佐に指示を仰ぎました。
補佐は「自分の判断の責任は自分が取る。みんなは俺を信じて活動してくれ。」というスタンスでした。
私がなにを言いたいのかというと
今の社会の状況が、私が経験した西日本豪雨災害の現場と同じ状況だということです。
コロナは組織のおじさんやおばさんが覚悟を決めるまで待ってはくれません。
でも組織は今すぐ変わる必要があるのです。
あなたが所属する組織と、組織の人が好きならば、誰かが声を上げるのを待つのではなく、あなたがリーダーになり声をあげましょう。
だって声をあげるのに必要なのは「覚悟」だけですから。
長くなってしまいましたね。
では、本題のリーダーシップとはなにか?
これは4つ要素に分解して考えることができます。
① 積極的なリーダー(アサーティブリーダー)に必要な個人としての土台
個人としての人間性で、リーダーシップの本質です。
② 部下を前に出す「謙虚さ」
部下の意見を聞きいれたり、おいしいところは部下に与えるなどです。
③ 「自分の力で変えられるもの」を変えていく勇気
チームを変化させるために必要です。
④ 人、もの、価値観など、様々な「違い」を理解するための知恵
みんなにがいい思いするために必要です。
次回はそれぞれについて掘り下げてみましょう。
ではまたね。