「冒険の書」が面白い

久しぶりに本を読んで興奮している。

冒険の書」という本がべらぼーに面白いのだ。

孫 泰蔵さんという方が書いた本で、とにかく今まで当たり前に思っていたことに「なぜ?おかしくない?」をぶつけてくる。

例えば「なぜ学校に行かなければいけないの?」という問いに対して

今まで私が読んできた本には結局、学校に行くことを前提とした回答があり、学校に行かないという選択肢は「例外」という扱いだった。

しかし、孫さんは本の中で明確に現在の学校制度を否定する。それも現在の制度がなぜこうなったのかを歴史を紐解きながら教えてくれる。そして孫さんの根本的な意見として「社会が変わったのだから教育も其れに合わせて変化しなければならない。」という

主張をしてくれる。

例えば、当たり前に存在する教育、学校、クラス、学年はなぜ存在するのか?当たり前すぎて考えたことがなかった人も多いのではないか

教育のルーツは今から約400年も前の宗教戦争、「30年戦争」の混乱した時代がきっかけとなっており、「近代教育学の父」と呼ばれるコメニウスさんが「世界図絵」という百科事典のような、教科書のような、絵本のような本を出したことがきっかけのようが。

コメニウスさんは「教育なくして人間は人間になることはできない」と主張したようだ。

この考えに至る前に、コメニウスさんは自分の妻や子供を戦争で失ってしまった。そしって、「青少年を正しく育てることが、世の中を正しい方向へ導くことになるのだ」という決心をします。

こうしてコメニウスさんがそれまで存在しなかった「教育」という概念をしたのだ。