強すぎるリーダーは悪である

f:id:syumijinnn:20200421214403j:plain今日「スタンフォード式リーダーシップ」(サンマーク出版)という本を買いました。

TSUTAYAでたまたま目に入ったんですよね

最近リーダーシップの本をよく読んでいたのでついつい。

読んでみるとこれがまた面白い。今日はその一部をご紹介

 

タイトルになっている「強すぎるリーダーは悪である」ということについて

ここでいう「強すぎる」とは、「怖すぎる」と言い換えることで理解しやすくなります。

つまり、部下からの意見に聴く耳をもたず、「俺の言うことを聞いておけば間違いない」というスタンスのパワープレイで指示・命令を出すタイプの上司です。

思い当たる人が1人ぐらいはいるでしょう?

このタイプのリーダーは失敗するタイプのリーダーといえます。

なぜ失敗するのか。

それは間違いをしても、周囲の人が指摘してくれないからです。

リーダーも人間です。完ぺきではないので当然ミスをします。

しかし、このとき周囲の人間がそのミスに気が付き、指摘すればミスはリカバリーできることが多いのですが、

・ミスを指摘されても取り繕う

・最初からミスしていないかのような態度を取る

・別の人のせいにする

・ひどい場合は、指摘した人に叱責する

などの態度を取ることによって、周囲の人はそのリーダーに2度と指摘することはないでしょう。

この結果、周囲の人は「はい」と答えながら、内心厳しくリーダーを採点する「受け身の攻撃性」という心理反応になります。

「この人と関わるのはやめよう」

「疲れるからとりあえず言うこと聞いて、怒られない程度に済まそう」

というやつです。これも思い当たることがあると思います。

この結果、リカバリーできたはずのミスが、取り返しのつかないミスとなってしまうのです。

つまりリーダーとして最も大切な「チームを成功に導く」ことが失敗する確率を、リーダー自身が上げているんですね。

 

私が経験した事例に置き換えると、私の仕事はチームで活動し、時に人命に関わることもあります。

私の業種では、この手の強すぎるリーダーは比較的多いです。

1年前、別のチームのリーダーが強すぎることで

・そのチームの部下は全員委縮してしまい、リーダー以外は一言もしゃべらない。

・リーダーの言うことに疑問を感じながらも全員が「はい」と従う

・一度説教が始まると2~3時間は1人で説教をし続ける

・部下はリーダーに怒られないように行動することしか考えていない

という悪循環にあるチームを隣で見ていた経験があります。こんなチームが成果を上げられる訳がありませんよね。部下もまったく成長する姿が見れず、うち一人からは「このチームをやめたい」という相談も受けました。

 

ここまで極端でなくても

・なんとなく部下から距離を置かれている気がする

・ミーティングをしても部下から何も意見が出てこない

・指示に対し部下があまりにも淡々と従う

この中に思い当たる点がある人は要注意です。

チームの結果はもちろん、そのチームのリーダーのあなた自身の首を絞める可能性があります。

これを解決するには「弱み」を見せることです。

ミスしたときは「ごめん、ミスした」と潔く認めましょう。

わからない時は「わからない」と言いましょう。

できない時は「できない」と言いましょう。

部下は潔いあなたの人柄を逆に信頼してくれます。

そして「リーダーを支えたい」と思い行動してくれます。

 

 

いかがだったですか?

まだまだ面白い内容がたくさん書かれていますので、また紹介しますね。

ではまた。