強すぎるリーダーは悪である
今日「スタンフォード式リーダーシップ」(サンマーク出版)という本を買いました。
TSUTAYAでたまたま目に入ったんですよね
最近リーダーシップの本をよく読んでいたのでついつい。
読んでみるとこれがまた面白い。今日はその一部をご紹介
タイトルになっている「強すぎるリーダーは悪である」ということについて
ここでいう「強すぎる」とは、「怖すぎる」と言い換えることで理解しやすくなります。
つまり、部下からの意見に聴く耳をもたず、「俺の言うことを聞いておけば間違いない」というスタンスのパワープレイで指示・命令を出すタイプの上司です。
思い当たる人が1人ぐらいはいるでしょう?
このタイプのリーダーは失敗するタイプのリーダーといえます。
なぜ失敗するのか。
それは間違いをしても、周囲の人が指摘してくれないからです。
リーダーも人間です。完ぺきではないので当然ミスをします。
しかし、このとき周囲の人間がそのミスに気が付き、指摘すればミスはリカバリーできることが多いのですが、
・ミスを指摘されても取り繕う
・最初からミスしていないかのような態度を取る
・別の人のせいにする
・ひどい場合は、指摘した人に叱責する
などの態度を取ることによって、周囲の人はそのリーダーに2度と指摘することはないでしょう。
この結果、周囲の人は「はい」と答えながら、内心厳しくリーダーを採点する「受け身の攻撃性」という心理反応になります。
「この人と関わるのはやめよう」
「疲れるからとりあえず言うこと聞いて、怒られない程度に済まそう」
というやつです。これも思い当たることがあると思います。
この結果、リカバリーできたはずのミスが、取り返しのつかないミスとなってしまうのです。
つまりリーダーとして最も大切な「チームを成功に導く」ことが失敗する確率を、リーダー自身が上げているんですね。
私が経験した事例に置き換えると、私の仕事はチームで活動し、時に人命に関わることもあります。
私の業種では、この手の強すぎるリーダーは比較的多いです。
1年前、別のチームのリーダーが強すぎることで
・そのチームの部下は全員委縮してしまい、リーダー以外は一言もしゃべらない。
・リーダーの言うことに疑問を感じながらも全員が「はい」と従う
・一度説教が始まると2~3時間は1人で説教をし続ける
・部下はリーダーに怒られないように行動することしか考えていない
という悪循環にあるチームを隣で見ていた経験があります。こんなチームが成果を上げられる訳がありませんよね。部下もまったく成長する姿が見れず、うち一人からは「このチームをやめたい」という相談も受けました。
ここまで極端でなくても
・なんとなく部下から距離を置かれている気がする
・ミーティングをしても部下から何も意見が出てこない
・指示に対し部下があまりにも淡々と従う
この中に思い当たる点がある人は要注意です。
チームの結果はもちろん、そのチームのリーダーのあなた自身の首を絞める可能性があります。
これを解決するには「弱み」を見せることです。
ミスしたときは「ごめん、ミスした」と潔く認めましょう。
わからない時は「わからない」と言いましょう。
できない時は「できない」と言いましょう。
部下は潔いあなたの人柄を逆に信頼してくれます。
そして「リーダーを支えたい」と思い行動してくれます。
いかがだったですか?
まだまだ面白い内容がたくさん書かれていますので、また紹介しますね。
ではまた。